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西新宿 彩旬亭

2018.08.27アーカイブ

2017年1月住職日々随想

新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 国民の意識を知るため、世論調査がよく行われます。一般的に「よろん調査」、まれに「せろん調査」と報道されています。しかし、常用漢字制定以前には、「よろん」と「せろん」は明確に使い分けられていました。
英語で表記すると、尚、わかりやすいのですが、輿論(よろん)はパブリック・オピニオン=公論。
世論(せろん)はポピュラー・センチメント=大衆の気分、となります。
しかし最近、政治や評論など言論の場には不似合いな、扇情的で品性を疑いたくなるような、暴力的な発言が多く聞かれ、そこに引きずられ、大衆の気分がジェットコースターのように変化する、どう考えても公論などと言えるようなものではなく、大衆の気分が優先された世論(せろん)、が調査の対象になっているように思われてなりません。
頻発するテロの脅威が、よそ事とは言い切れなくなってしまった時代社会、むやみに危機感をあおる言論には、ややもすれば過敏に反応してしまうかもしれません。しかし、不安や不満などのネガティブな感情に引きずられて下された決定は、多くの場合、道を誤ります。
仏教では、身土一如と、この身とこの社会は別なものでなどではなく、「自己は内なる社会、社会は外なる自己」と、とらえています。そして、ご信心をいただくということは、常に流され続けるこのわが身に、真実の主体、換言すれば自我のまなことは異質のもう一つの目、「信心の知恵」を賜ることに他なりません。
キリスト教に基づく西洋文明が問われ、時代が大きな転換点を迎えようとしている今、最も求められているものは、流され続ける中にあっても、流されない確かな一点を賜る、この「信心の知恵」ではないでしょうか。

一月の行事

11日(祝)午後2時~  仏教民謡踊りの会

17日(日)正  午~  同朋の会 新年会
      (当日会費 3.000円・年会費 1.000円)

25日(月)午後2時~  仏教コーラスの会


二月の行事

9 日(火)午後2時~ 門徒女性聞法のつどい
              和讃を読む 14 

20日(土)午後4時~ 祥月講・同朋の会聞法会
        ご講師 専光寺若院 高島大史師

25日(木)午後2時~ 仏教民謡踊りの会

29日(月)午後2時~ 仏教コーラスの会



*本堂内すべて椅子席、床暖房完備、
どなた様もお気軽にお越し下さいませ。
真宗大谷派 鶴栖山 安泉寺

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