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西新宿 彩旬亭

2018.08.27アーカイブ

2018年1月住職日々随想

新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

何かと多事多難な時代社会、
まさに、ごまめの歯ぎしりかもしれませんが、
親鸞聖人のみ教えを拠り所として、
少しでも時代社会の諸問題と切り結んでいきたいと思っています。
どうぞ懲りずにおつきあいくださいませ。

一年の計かりごとをなさんとするものは
米を植えよ。

十年の計かりごとをなさんとするものは
木を植えよ。

百年の計かりごとをなさんとするものは
ひとを育てよ。

全国水平社事務局長 井元麟之(いもとりんし)      明治38年~昭和59年

 

<strong>住職日々随想</strong>

何年か経って振り返った時「ああ、あれが時代の曲がり角だったんだなぁ」と思う事があります。2016年(平成二十八年)がまさしく、それに当たるのではないでしょうか。
熊本地震や東北・北海道の台風被害など、自然災害が頻発し、多くの方々が、家や家族を失い、今なお苦しんでおられます。
一方、国際政治に目を向けてみますと、相次ぐテロ被害やイギリスのEU離脱、アメリカ大統領選挙での、大方の予想に反する、ドナルドトランプ氏の選出など、世界中いたる所で、過度な新自由主義経済の生み出した、格差に対する民衆の不満が、政治を大きく揺り動かした年でもありました。
年の瀬になって、もうこれ以上は何事もなく、平穏に新年を迎えたいと思っていた矢先、痛ましいことに、新潟糸魚川で町を焼き尽くす、大火が発生し、多くの方々が焼け出されてしまいました。
誠に天地動乱、世界中に、災害と憤怒の猛火の吹き出した一年だったと思わされます。
猛火というと思い起こされますのは、宗祖親鸞聖人が七高僧と仰がれた、浄土教の祖師方の第五祖、唐の善導大師が念仏行者の進むべき道を明らかにされた「二河白道の比喩」があります。
道を求める行者が、遙かなる旅路の末、眼前に忽然と現れたのが、水火の二河でした。
貪欲の水の河と瞋恚の火の河、その中間に、常に火と水が順々に襲う、一筋の白い道が浄土に続いている。死を覚悟したとき、此方から釈迦が行けと勧め、彼方から阿弥陀仏が来たれと呼ばわっている、その声に励まされ前に向かい、やがて浄土に到ったと説かれています。
私たちが日常「欲に溺れる、怒りに身を焼く」と申したりしますが、仏教のみ教えが深く生活に染み込んでいることの証左と伺われます。
私たちは命終の一期に到るまで、愚痴・貪欲・瞋恚の三毒の煩悩と共に歩むしかありません。しかし、進むべき念仏成仏の道は、今この足元に、確かに開かれてあるのです。

<strong>一月の行事</strong>

16日(月)午後2時  仏教コーラスの会

18日(水)午前10時半 ピラティス

19日(木)午後2時  仏教民謡踊りの会

22日(日)正  午  安泉寺新年互礼会

<strong>二月の行事</strong>

3日(金)午後1時半 門徒女性と坊守の集い

8 日(水)午前10時半 ピラティス

13日(月)午後2時 仏教コーラスの会

18日(土)午後4時 祥月講同朋の会聞法会

21日(火)午後2時 門徒女性聞法の集い

和讃24

23日(木)午後2時 仏教民謡踊りの会

*一月の「門徒女性聞法の集い」は、お休みで す。
*本堂内すべて椅子席、床暖房完備、どなた様 もお気軽に。
真宗大谷派 鶴栖山 安泉寺

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