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西新宿 彩旬亭

2018.08.27アーカイブ

2018年2月住職日々随想

お仏壇        金子みすゞ

お背戸でもいだ橙(だいだい)も
町のみやげの花菓子も
仏さまのをあげなけりゃ
私たちにはとれないの
だけど、やさしい仏さま
ぢきにみんなにくださるの
だから私はていねいに
両手をかさねていただくの
家にゃお庭はないけれど
お仏壇にはいつだって
きれいな花が咲いている
それでうち中あかるいの
そしてやさしい仏さま
それも私にくださるの
だけどこぼれた花びらを
踏んだりしてはいけないの
朝と晩とにおばあさま
いつもお燈明(あかり)あげるのよ
なかはすっかり黄金(きん)だから
御殿のように、かがやくの
朝と晩とに忘れずに
私もお禮にあげるのよ
そしてそのとき思うのよ
いちんち忘れていたことを
忘れてゐても仏さま
いつもみてゐてきうださるの
だから、私はそういふの
「ありがとありがと、仏さま」
黄金の御殿のようだけど
これは、ちひさな御門なの
いつも私がいい子なら
いつか通ってゆけるのよ

住職日々随想

どうしても
許せぬ心も丸ごとに
許したまうは
弥陀の慈悲なり。

先日あるご門徒さんから、臨終間近の父親と仲違いし、葬儀に顔も見せなかった娘さんから、仏具が送られてきた。親子の縁を切ったつもりでいるが、どうしたものかとご相談を受けました。
きっと娘さんは、お参りに帰って来たいのでしょう。ただ意地を張って頭を下げられない。そうであるなら、こちらも意地を張らずに、親の方から手を差し伸べられたらどうですか?と、以下のお話をさせていただきました。
四十五年前、田名角栄首相在任中に、日中国交正常化が果たされ、中国残留日本人孤児の肉親捜しと帰国事業が始まりました。
わけても一人のご婦人が「お母さん、いつか探しに来たときの目印にと、わたしの手の甲に蚊取り線香を押しつけたお母さん。覚えがあるでしょ、覚えがあるなら名乗り出て下さい。」と、涙ながらに訴えておられた姿が、あまりに痛ましく、今も目に焼き付いております。
残留孤児の肉親捜しと言っても、土台無理な話です。なぜなら肉親と生き別れた時には、物心つくやつかぬかの幼児や赤ん坊だったのですから、親の方から「私が母です。」と、名乗り出ないことには、とても再会は果たせません。
我々の先人方は、阿弥陀仏を「大悲のおや様」と親しみを込めて拝んでおられました。その「わが名称えよ、必ず迎えん」という悲願に背き続ける私に、いつかは目覚めてくれるに違いないと、呼びずめに呼びかけていて下さる、その声が、南無阿弥陀仏のお念仏となって、この私の口から出て下さるのです。

二月の行事

3日(金)午後1時半
門徒女性と坊守の集い (南御堂にて)

8 日(水)午前10時半     ピラティス

13日(月)午後2時  仏教コーラスの会

18日(土)午後4時  祥月講同朋の会聞法会
ご講師 光照寺墨林 浩師

21日(火)午後2時  門徒女性聞法の集い

23日(木)午後2時  仏教民謡踊りの会

三月の行事

8 日(水)午前10時半    ピラティス

12日(日)午後1時  おみがき清掃ご奉仕

13日(月)午後2時   仏教コーラスの会

18日(土)午後2時・6時 春季彼岸会永代経

(お抹茶、お斉接待あり)
ご講師 伊勢 酒井正夫師
23日(木)午後2時   仏教民謡踊りの会

*三月の門徒女性聞法の集いはお休みです。
真宗大谷派 鶴栖山 安泉寺

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