住職日々随想

安倍政権によって、集団的自衛権の行使容認という、
戦後日本のありようを変えてしまうような閣議決定が
なされました。戦争はいつも正義、自衛の名をもって始まり、
数知れぬ悲劇を生み出していきます。
そして悲劇は恨みとなり、その恨みはまた新たな恨みを
生み出していきます。
その昔、お釈迦様の一族は、隣の軍事大国コーサラ国に
よって滅ぼされ、一族は老若男女問わず、皆殺しにされた
と伝えられます。お釈迦様は二度まで軍勢の前に立ちはだかり、
進軍を止められましたが、三度目には、隣国の王の恨みの
深いことを知り、軍勢を見送られました。
その悲劇を通して残された血を吐くようなお言葉が、
「恨みをもって恨みに報いるに、その恨み止むことなし。
恨みを捨ててこそ恨みは止むのである。これは永遠の
真理である。」です。
今日、世界情勢は混沌を極め、各地の紛争と緊張の高まりを
見るにつけ、お釈迦様の残されたみ教えの、重さと為し難さを
思い知らされます。
親鸞聖人も源平騒乱から始まる激動の時代にあって、念仏停止
の嵐の中、同朋を死罪で失い、師も自身も流罪に処せられましたが、
そのような中から「世の中安穏なれ、仏法ひろまれ」と一層、
世の祈りに心を込められました。
私たちの生きる方向が、確かな未来を生み出す責任を果たす事と
なるのか否か、その足元が今、問われています。

９月の行事

・９月８日（月）２時～　仏教コーラスの会

・９月９日　（火）午後２時～　門徒女性聞法のつどい

・９月２０日（土）午後２時・６時　秋季彼岸永代経
コーラス発表会　（お斎接待有り）
ご講師　阿倍野　即応寺　藤井善隆師

・９月２５日（木）午後２時～　 仏教民踊踊りの会

１０月の行事

・１０月１４日（火）午後２時～　門徒女性聞法のつどい

・１０月１８日（土）午後４時～祥月講・同朋の会聞法会
ご講師　円明寺　髙島　章師

・１０月２０日（月）午後２時～仏教コーラスの会

・１０月２３日（木）午後２時～仏教民謡踊りの会

＊本堂内、全て椅子席、冷暖房も完備しております。
どなた様も気軽にお越し下さい。

・秋の日帰りバスツアーのお知らせ
例年、大好評の日帰りバスツアー、今年は「紅葉の大和路を訪ねて」
岩船寺→浄瑠璃寺→藤田ホテル→平城　宮跡にまいります。
安泉寺（０６）６７３１ー４９０７までお問い合わせください。。
・１１月３０日（日）
・参加費　　１０．０００円
・定員になり次第締め切ります。ふるってご参加下さい。
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