住職日々随想

ー　光壽無量　ー

去年の十二月のお寺のカレンダーに、『「神も仏もあるものか」
ここから宗教が始まるようです。』とあります。
ニッチもサッチもいかぬ現実に出会って、初めて、思うがままに
生きるという事と、実際に生きているその現実を、あるがままに
生きるということは、全く違うということに気付かされ、そこからこそ、
求道の生活が始まる、ということを表しているのでしょう。
石川県の金沢ヨンさんは、訪ねて来られた新興宗教の信者さんに
「おばあちゃん、生活いろいろ不安やろう、私らその不安を取り除いて
あげるお手伝いをしてるんや、いっぺんうちらのお話し、聞きにおいでや」
と、誘われた時
「そらぁ、ご苦労様なことやね、不安だらけの世の中やもんねぇ。
せやけど、この不安あんたらにあげてしもうたら、ウラ何を頼りに
生きていったらエエがやろねぇ。不安は私の命やもん。」と、
日々沸き起こるとめどない不安。しかし、その不安こそが彼女をして
、仏法聴聞に歩ましめる、真に大きな原動力となっているのです。
不安有ればこそと、その不安を拝んでおられる、こんなお婆さんを
惑わすものは、もはや何ものもないでしょう。
光樹院師は
往生一定というも凡夫の思い
往生不定というも凡夫の思い
その二つを捨てて弥陀をたのむのじゃ、とお諭し下さいます。
年の初めに原点に立ち返えり、聞法生活への思いを新たにしたいものです。

・１月の行事

１３日（火）午後２時～　門徒女性聞法のつどい
「和讃を読む」５

１９日（月）午後２時～　仏教コーラスの会

２２日（木）午後２時～　仏教民踊踊りの会

２５日（日）正午～　　　安泉寺新年互礼会
＊会費制、事前のお申し込みが必要です。

・２月の行事

１０日（火）午後２時～　門徒女性聞法のつどい
「和讃を読む」６

２１日（土）午後４時～　祥月講・同朋の会聞法会
ご講師　浜寺　善正寺　石橋　義秀師

２３日（月）午後２時～　仏教コーラスの会

２６日（木）午後２時～　仏教民踊踊りの会

＊本堂内、全て椅子席、床暖房も入れ暖かくして
お待ち申し上げております。
どなた様もお気軽にお越し下さい。