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西新宿 彩旬亭

2018.09.05ブログ

2015年2月住職日々随想

あぁ、もうそんなに経ってしまったのか、と思わずには居られませんが、阪神淡路大震災から二〇年。大都市を一気に壊滅させた直下型地震の恐ろしさが、改めて思い出されます。わけても彼方此方で上がる火の手に、なす術の無かった口惜しさが、まざまざと蘇ってきます。
片や東日本大震災では、町も人も全てを呑み尽くす、巨大津波の恐ろしさを教えられました。
親鸞聖人が尊ばれた善導大師のみ教えに「二河白道の譬喩」があります。西方浄土を求める念仏の行者の行く手に忽然と火の河、水の河が現れた。
よく見るとその二本の大河の中間に幅四、五寸の細い道が彼岸に続いている。しかし炎と水が間断なく交互にその道をなめ、とても渡れそうにない。引き返そうにも、後ろからは群賊悪獣がその人を殺さんと迫ってくる。留まっても先に進んでも死を免れない。しかし確かに道はある。先んじて歩んだものがあればこそ道は開かれているのだから、正に進もうと決意したとき、此方からお釈迦様が行けと勧め、彼方から来いとの阿弥陀様の呼び声が聞こえ、ついに先に進んで彼岸に至ったと物語られています。
火の河は瞋恚(しんに)怒りを、水の河は貪欲(とんよく)を表しています。昔から「怒りに身を焼く」「欲に溺れる」と表現されます。自分の思いを越えて、一気に燃え上がり、ついに我が身までも焼き尽くすものが怒りの炎、そして、際限なく満ちてきて、ついには我が身も周りも呑み尽くし、溺れさせるものが貪欲でしょう。
もちろん、現実の災害に直裁に置き換える事は出来ませんが、いつ何時どのような災いが身に降り掛かるかもしれない私たちに、生死無常と罪悪観を超える道は念仏より他ないと、その覚悟を問うみ教えなのでしょう。

二月の行事

10日(火) 午後2時〜 門徒女性聞法のつどい
宗祖後和讃に聞く その6

16日(月) 午後2時〜 仏教コーラスの会

21日(土) 午後4時〜 祥月講・同朋の会聞法会
ご法話 浜寺 善正寺住職 石橋 義秀師

26日(木) 午後2時〜 仏教民謡踊りの会

三月の行事

15日(日) 午後1時〜 お磨き清掃奉仕

21日(土) 午後2時・6時 春季彼岸永代経法要
ご法話 香芝 妙蓮寺住職 楠樹 章麿師
* 女性部の皆様によりますお抹茶・お斎の接待がございます。

23日(月) 午後2時〜 仏教コーラスの会

26日(木) 午後2時〜 仏教民謡踊りの会

*どなた様もお気軽に、お誘い合わせてお越し下さい。
本堂内すべていす席。床暖房も導入しています。
真宗大谷派 鶴栖山 安泉寺

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