2020.07.01ブログ
法悦 6月
法 悦 六月号 837号
自身も含め
誰かを傷つけずには
いられない
それほど深い悲しみは
あなたが
そのままのあなたを
受け容れられない
罪です
青色青光
「自粛警察」という言葉をご存じですか?
政府から緊急事態宣言が発出され、この国に住むすべての人に、感染予防を目的として、外出の自粛をはじめとする、様々な要請が出されました。
そういう状況の中、他府県ナンバーの車への嫌がらせや、営業を続ける店舗や遊戯施設などへの直接・間接的な様々な攻撃など、度を超した行動を批判して言うようです。
こういうリンチ的な現象をもたらした最大の原因は、先ず、なすべき生活保障を後回しにして、とにかく自粛しろと言うだけの、自己責任ベースの政府の要請にあるのではないでしょうか。
それはいたずらに人々の不安や、不満をあおり、もともとのクレイマーの他罰感情に、大義名分を与え、要請に従わない他者には、正義の鉄槌を下し、存分に力を振るう事が許されるのだという、誤ったメッセージを与えてしまっているものと考えられます。
残念なことに、メディアもまた、集中的に取り上げ取材することで、かえってこういう暴走を加速させるようにあおっています。
むしろ今回のような世界的な危機は、歴史の転換点となり得るエポックでもあります。
であるならば、この危機を真実のみ教えに出遇う勝縁として、自他共に願うべき世界をこそ、あきらかにしてまいりたいことです。
住職日々随想
子供の頃、未来の生活はいったいどの様になっているだろう、と様々想像を巡らしました。
きっと未来は自宅の大型スクリーンを使って、仕事や学習が出来るようになる。通勤通学も必要なとき以外はせずに済み、ラッシュに悩まされることなく、食事や買い物もボタンひとつで可能になる、などなど。
奇しくも今回の新型コロナウイルスの感染拡大によって、何年も遅々として進まなかった、リモートワークや在宅学習などが、ふた月足らずの間に急速に普及しました。
こういう災いが転じた例もありますが、反面各国が鎖国状態のようになっている中、食糧の六割を輸入に頼っている我が国の有り様は、今のままで良いのか、教育はこのままで良いのか、など、生活全般に見直しが必要になっています。
今回のような感染症の世界的流行は、地球規模の往来の盛んになった現代社会では、これからも繰り返し起こりうると考えられます。
一日も早い終息は誰もが願うことではありますが、単に元の生活に戻すのではなく、そこから先に、自分ファーストでは成り立たない事実を見据え、さらに一歩、誰もが共に生きあえる世界に前進させることこそ大切なのです。
蓮如上人は、たくさんのお手紙(御文)を書かれましたが、「後生の一大事を心に掛け、阿弥陀仏をふかくたのみまいらせて、念仏申せ」と、たびたび書かれています。
普通に読めば死してのちの浄土往生について説かれたものと読めます。しかし、今一歩深く味わってみますと、「後生」とは、単に今生のいのち終えて後の来世の事だけを言うのではなく、今日ただいまより後の世、後の人々に対する道しるべとなるような生き方、そういう生き方を、今あなたはしていますかという問いかけであり、そして、その問いに応えていくことこそが「一大事」なのだ、と教えて下さっていると頂くべきなのです。
私たちは常日頃の生活の中で、「食わねば死ぬ。いい目をしたい」と、目先のことばかりにかかずらわっています。
確かに激しい問題ではありますが、「いい目をいくらしても、いくら食っていても死ぬ」という厳然たる事実をから目を背けてはいないでしょうか?正に一大事の忘却です。
じつにこういう時だからこそ、真実のみ教えに、深く生きる智慧の眼を賜らねばならないのです。
坊守便り
新型コロナウィルスの感染が拡大し、私たちの生活は長い自宅待機を余儀なくされました。
ステイホームと呼びかけられ自粛する中、感染の検査はなかなか出来ない状況でした。テレビに出てくる芸能人の方が亡くなり、治療を待っている間に急に病状が悪化したと言う報道には、ただただ恐れが増幅した事でした。
感染の拡大を抑制するために、密になる事を避け、人と会わない事を合い言葉に日々をつなぎ、仕事はインターネットを利用したテレワークとなりました。「離れたところで働く」「遠くで働く」と言うことです。政府が働き方改革で提案していたことが、ここに来て必要に迫られ、幅広く取り入れられ、今後はさらに日常的にゆきわたりそうです。
オンラインで会議や、お友達の食事会が行われ、コミュニケーションの取り方も変わっていき、「コロナ禍」が節目の言葉となりそうです。
とはいえ、みんなで一同に集まる顔と顔のお付き合いは欠かせないことで、コロナウィルスの新規感染者が減少傾向となって、全国的に緊急事態が解除になったことは嬉しいことです。
安泉寺では、同朋会聞法会、女性会、仏教讃歌、親鸞踊り、ピラティスなど月例で行っています。
ご門徒さんだけでなく、地域の方も歓迎してお付き合いしています。この交流会で南御堂、東本願寺の行事に、共に参加させて頂くことは何より嬉しいことです。
六月から状況を確認しながら行事を再開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします。
六月の行事
1日(木)午前10時半~ ピラティス
19日(金)午後2時~ 仏教コーラスの会
20日(土)午後4時~ 祥月講・同朋の会
ご講師 即応寺 藤井善隆師
25日(木)午後2時~ 仏教民謡踊りの会
七月の行事
11日(土)午後4時~ 祥月講・同朋の会
ご講師 念仏寺 土井紀明師
16日(木)午前10時半~ ピラティス
17日(金)午後2時~ 仏教コーラスの会
30日(木)午後2時~ 仏教民謡踊りの会
*六月・七月のの諸行事は、新型コロナウイ ルスの感染終息の状況を見ながら、
実施可能なものより順次行います。
感染予防にご留意の上、ぜひ、ご参加下さいませ。
自身も含め
誰かを傷つけずには
いられない
それほど深い悲しみは
あなたが
そのままのあなたを
受け容れられない
罪です
青色青光
「自粛警察」という言葉をご存じですか?
政府から緊急事態宣言が発出され、この国に住むすべての人に、感染予防を目的として、外出の自粛をはじめとする、様々な要請が出されました。
そういう状況の中、他府県ナンバーの車への嫌がらせや、営業を続ける店舗や遊戯施設などへの直接・間接的な様々な攻撃など、度を超した行動を批判して言うようです。
こういうリンチ的な現象をもたらした最大の原因は、先ず、なすべき生活保障を後回しにして、とにかく自粛しろと言うだけの、自己責任ベースの政府の要請にあるのではないでしょうか。
それはいたずらに人々の不安や、不満をあおり、もともとのクレイマーの他罰感情に、大義名分を与え、要請に従わない他者には、正義の鉄槌を下し、存分に力を振るう事が許されるのだという、誤ったメッセージを与えてしまっているものと考えられます。
残念なことに、メディアもまた、集中的に取り上げ取材することで、かえってこういう暴走を加速させるようにあおっています。
むしろ今回のような世界的な危機は、歴史の転換点となり得るエポックでもあります。
であるならば、この危機を真実のみ教えに出遇う勝縁として、自他共に願うべき世界をこそ、あきらかにしてまいりたいことです。
住職日々随想
子供の頃、未来の生活はいったいどの様になっているだろう、と様々想像を巡らしました。
きっと未来は自宅の大型スクリーンを使って、仕事や学習が出来るようになる。通勤通学も必要なとき以外はせずに済み、ラッシュに悩まされることなく、食事や買い物もボタンひとつで可能になる、などなど。
奇しくも今回の新型コロナウイルスの感染拡大によって、何年も遅々として進まなかった、リモートワークや在宅学習などが、ふた月足らずの間に急速に普及しました。
こういう災いが転じた例もありますが、反面各国が鎖国状態のようになっている中、食糧の六割を輸入に頼っている我が国の有り様は、今のままで良いのか、教育はこのままで良いのか、など、生活全般に見直しが必要になっています。
今回のような感染症の世界的流行は、地球規模の往来の盛んになった現代社会では、これからも繰り返し起こりうると考えられます。
一日も早い終息は誰もが願うことではありますが、単に元の生活に戻すのではなく、そこから先に、自分ファーストでは成り立たない事実を見据え、さらに一歩、誰もが共に生きあえる世界に前進させることこそ大切なのです。
蓮如上人は、たくさんのお手紙(御文)を書かれましたが、「後生の一大事を心に掛け、阿弥陀仏をふかくたのみまいらせて、念仏申せ」と、たびたび書かれています。
普通に読めば死してのちの浄土往生について説かれたものと読めます。しかし、今一歩深く味わってみますと、「後生」とは、単に今生のいのち終えて後の来世の事だけを言うのではなく、今日ただいまより後の世、後の人々に対する道しるべとなるような生き方、そういう生き方を、今あなたはしていますかという問いかけであり、そして、その問いに応えていくことこそが「一大事」なのだ、と教えて下さっていると頂くべきなのです。
私たちは常日頃の生活の中で、「食わねば死ぬ。いい目をしたい」と、目先のことばかりにかかずらわっています。
確かに激しい問題ではありますが、「いい目をいくらしても、いくら食っていても死ぬ」という厳然たる事実をから目を背けてはいないでしょうか?正に一大事の忘却です。
じつにこういう時だからこそ、真実のみ教えに、深く生きる智慧の眼を賜らねばならないのです。
坊守便り
新型コロナウィルスの感染が拡大し、私たちの生活は長い自宅待機を余儀なくされました。
ステイホームと呼びかけられ自粛する中、感染の検査はなかなか出来ない状況でした。テレビに出てくる芸能人の方が亡くなり、治療を待っている間に急に病状が悪化したと言う報道には、ただただ恐れが増幅した事でした。
感染の拡大を抑制するために、密になる事を避け、人と会わない事を合い言葉に日々をつなぎ、仕事はインターネットを利用したテレワークとなりました。「離れたところで働く」「遠くで働く」と言うことです。政府が働き方改革で提案していたことが、ここに来て必要に迫られ、幅広く取り入れられ、今後はさらに日常的にゆきわたりそうです。
オンラインで会議や、お友達の食事会が行われ、コミュニケーションの取り方も変わっていき、「コロナ禍」が節目の言葉となりそうです。
とはいえ、みんなで一同に集まる顔と顔のお付き合いは欠かせないことで、コロナウィルスの新規感染者が減少傾向となって、全国的に緊急事態が解除になったことは嬉しいことです。
安泉寺では、同朋会聞法会、女性会、仏教讃歌、親鸞踊り、ピラティスなど月例で行っています。
ご門徒さんだけでなく、地域の方も歓迎してお付き合いしています。この交流会で南御堂、東本願寺の行事に、共に参加させて頂くことは何より嬉しいことです。
六月から状況を確認しながら行事を再開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします。
六月の行事
1日(木)午前10時半~ ピラティス
19日(金)午後2時~ 仏教コーラスの会
20日(土)午後4時~ 祥月講・同朋の会
ご講師 即応寺 藤井善隆師
25日(木)午後2時~ 仏教民謡踊りの会
七月の行事
11日(土)午後4時~ 祥月講・同朋の会
ご講師 念仏寺 土井紀明師
16日(木)午前10時半~ ピラティス
17日(金)午後2時~ 仏教コーラスの会
30日(木)午後2時~ 仏教民謡踊りの会
*六月・七月のの諸行事は、新型コロナウイ ルスの感染終息の状況を見ながら、
実施可能なものより順次行います。
感染予防にご留意の上、ぜひ、ご参加下さいませ。
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